トラじゃの人口問題(1
 

 というか、今後日本は人口減少にどう対応すればいいのか、ということにも通ずるので、ひとこと述べておこう。いつまでもアメリカのふんどしを借りていたのでは話にならない。

 まず、80100年かけて、12500万人を1億人にする。20%カットということ。ここで2030年様子を見て、社会がうまく活動しているなら、さらに20%減の8000万人を目指す。ここで、また2030年様子見をする。というようにして、最終的には6000万人を目標に国民生活の向上を目指すのが良い。

 なぜ人口減が良いかというと、1人当たりの居住面積が広がるからである。いま広島県の1戸当たりの敷地面積は223㎡、床面積積125㎡(全国平均はそれぞれ283㎡、122㎡)だ。広島県は全国40位で、床面積はともかく敷地面積は30%も狭いことになる。

 佐伯区の楽々園や美の里で223㎡の敷地に家を建てている人は非常に少ない。それだけ都会になっているのだろう。 終戦直後(1945年)7200万人だったのが、1億人を越えたのが1967年なのでわずか20年ほどで40%も人口増と異常を通り越していたことになる。それが今は1億2500万人と70%増なので、生活が窮屈になるのはしかたない。

 そこでまずゆっくりと1億人を切ることを目指すわけだ。といっても広島県の敷地面積についていえば全国平均に近くなるだけで広いというわけではない。(223㎡→268㎡)

 標準的な家庭(30代の夫婦に小中学生2人)を考えてみると、世帯年収700万円ほどで、敷地268㎡に床面積160㎡(坪でいえば80坪の敷地に床面積、約50坪の家)ということになる。隣近所も、国費の補助で同じような家々だと大分せせこましさは緩和されよう。若い独身の人は6畳一間の1DKではなく、友人を呼んで談笑できる12畳一間の1DKか8畳二間の2DKというところか。若いから賃貸という手もある。それでも私は狭いと思うので、第二段階の生活については次回に述べよう。

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